関連集会
本大会に付随して、以下の関連研究集会が企画されています。
日本植物形態学会第37回総会・大会
日時:9月17日(水) 13:00〜20:00
会場:福岡国際会議場 国際会議室501
13:00-13:45 総会
13:45-15:45 授賞式・講演会
15:55-17:00 ポスターフラッシュ発表
17:15-19:45 ポスター発表/ポスター賞表彰
*場所・時刻については若干の変更の可能性があります。
*当日参加も可能ですので、植物学会前日に時間のある方は検討頂ければ幸いです。
第37回大会長:
高野 博嘉(熊本大学)
第2回茎寄生植物ネナシカズラ研究会
日時:9月18日(木) 18:30〜20:30
会場:A会場
内容:ネナシカズラは他の植物に巻き付いて寄生し、生存に必要な全ての栄養分と水を吸収する完全寄生植物である。根や葉を持たない特異な形態や寄生過程の運動や器官発生は、植物の栄養戦略の進化を理解する上で有用な研究対象と言える。約10年前にネナシカズラ研究者が集まり、「茎寄生植物ネナシカズラ研究事始め」と題してワークショップを開催した。その後、多くの研究者が参入し、ゲノム解析やRNA-seq、形質転換などの主要な研究手法が導入されるなど、ネナシカズラ研究は新展開を迎えている。本研究会は、若手研究者を中心に、ネナシカズラに関する最新の研究成果を紹介すると共に、ネナシカズラの研究技術の情報交換・議論を行う場としたい。本関連集会はハイブリッド開催を予定しており、オンラインでの参加を希望される場合は、主催者へのご連絡または各種メーリングリストを通じた案内に従い、事前に参加登録をお願いする予定である。現地参加の場合は登録は不要であるが、当日に簡単な守秘義務誓約への同意の確認を行う予定である。
演題
・横山俊哉(神奈川大・理)
「光を手がかりに宿主を認識する茎寄生植物ネナシカズラ」
・長尾幸紀(岡山大・院・環境生命自然科学)
「ネナシカズラの胚発生について」
・青木考(大阪公大・農)
「ネナシカズラ属の宿主接触後の過程についてわかってきたこと」
・高川仁起(東北大・院・生命科学)
「分子進化から読み解くネナシカズラ属の多様な花成戦略」
・瀬川天太1, 横山隆亮2, 小埜栄一郎1 (1サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社, 2東北大・院・生命科学)
「2種の異質倍数体ネナシカズラのゲノム解読」
・熊谷佳奈子1、朝比奈雅志2、土`田 努3、別所-上原奏子1(1東北大・院・生命科学、2帝京大・理工、3富山大・理)
「寄生植物へのさらなる寄生ー虫こぶ形成の分子機構に迫る」
世話人:
横山俊哉(神奈川大学理学部)
横山隆亮(東北大学大学院生命科学科)
日本シダ学会・集会
日時:9月18日(木) 18:30〜20:30
会場:B会場
内容:この関連集会は、日本植物学会の年次大会期間中に毎年開催されている日本シダ学会主催のミニシンポジウムです。会員以外の方でも、植物学会の大会参加者なら自由に参加して頂けます。
今年のテーマは、「菌根菌」です。シダ植物の胞子体では完全な菌従属栄養性を獲得した例は知られていませんが、これまでの研究で様々な菌根菌の共生が報告されています。また、配偶体に着目すると、ハナヤスリ科やマツバラン科など地中に塊状の配偶体を作る性質を持つ系統が存在し、それらは地中で光合成をおこなわない代わりに完全な菌従属栄養性であることが知られています。一人目の講演者の藤浪さんには、シダ類配偶体のアーバスキュラー菌根菌感染率を、その形態と関連付けて解析した研究結果を紹介いただきます。二人目の講演者の蘭光さんには、シダ植物と同様に地上生から着生まで生育基質の多様性が高いラン科植物において、菌根菌相を地表と樹上で比較した研究などについてお話いただきます。
演題
・藤浪 理恵子(京都教育大・教育)
「シダ植物配偶体におけるアーバスキュラー菌根菌の共生関係と形態進化」
・蘭光 健人(東大・院・新領域)
「地表と樹上におけるラン科植物の菌根菌多様性の比較」
世話人:
海老原 淳(国立科学博物館 植物研究部)
植物イメージングに欠かせない知識と技術7
日時:9月18日(木) 18:30〜19:30
会場:C会場
内容:蛍光イメージング技術の進歩により、蛍光タンパク質による蛍光ライブイメージングや、透明化技術による組織丸ごとの観察、超解像技術による高解像度の画像撮影が身近になりました。一方、これからイメージング研究をはじめようとする研究者や学生にとっては、これら高度化した技術は敷居が高いのが現状です。この関連集会では、顕微鏡を使うときに役立つ基礎知識から、陥りやすい落とし穴、最新のイメージング技術まで、演者らの実体験に基づいて紹介します。総合討論では、顕微鏡についての初歩的な質問を受け付けますので、大学院生の方もお気軽に参加ください。
演題
・村田 隆(神奈川工科大)
「顕微鏡の適切な使い分けについて」
・佐藤良勝(名大・ITbM)
「蛍光色素の使い分けについて 」
・総合討論
オーガナイザー:
村田 隆(神奈川工科大・工)
佐藤良勝(名大・ITbM)
植物と水の研究会
日時:9月18日(木) 18:30〜20:30
会場:D会場
内容:水は言うまでもなく、植物を含む全ての生物にとって生存に必須な要素である。このために生物は、水を確保し体内に行き渡らせる仕組みを各々獲得し進化させてきた。しかしながら、植物が実際にどのように体内水環境を制御し、それによってどういった生理活性や生化学的反応を調節しているのか、いまだ体系的な理解はなされていない。「植物と水の研究会」では、水と植物に関連した研究トピックを元にした議論によって、水を軸にした新たな植物学の方向性を模索する。
演題
・大谷美沙都(東京大・院新領域)
「道管機能制御の新局面: 植物-微生物相互作用から捉え直す」
・且原真木(岡山大・資源植物科学研究所)
「アクアポリン研究によって明らかにされる水輸送の分子機構と今後の展望」
・宮代大輔(自然科学研究機構・生命創生探索センター)
「超解像イメージングと水可視化」
・須田啓(埼玉大・理工学研究科)
「植物の高速シグナルから考える水の動き」
世話人:
大谷美沙都(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
第22回日本原形質連絡勉強会
日時:9月18日(木) 18:30〜20:30
会場:E会場
内容:原形質連絡は隣接する植物細胞をつなぐ通路状の構造であり、タンパク質、RNA、植物ホルモン等の移行の場となっていると考えられています。本研究会は年に2回、原形質連絡に関わる研究に携わるスピーカーからの話題提供をもとに議論を行う勉強会を開いてきました。今回は、埼玉大学大学院理工学研究科教授の中村匡良様にスピーカーをお願いし、議論を行いたいと思います。参加登録等は不要ですが、当日に簡単な守秘義務誓約への同意の確認を行う予定ですので、予めご承知おきください。
演題
・中村匡良(埼玉大学 大学院 理工学研究科)
「原形質連絡研究準備と集積タンパク質の解析」
オーガナイザー
野田口理孝(京都大学 大学院 理学研究科)
大場裕介(帝京大学 理工学部)